結婚指輪・婚約指輪のgarden心斎橋 > ブログ > 指輪は作り方によって強度などが変わってくる?鋳造製法と鍛造製法の違い

皆さんこんにちはgarden心斎橋です!

今回は結婚指輪の作り方の違いについてご紹介致します!
実は婚約指輪や結婚指輪は作り方によって強度やデザイン、着け心地が変わってきます。
基本的には鋳造製法(ちゅうぞうせいほう)と鍛造製法(たんぞうせいほう)があります。
では、このふたつでは何が変わってくるのかを解説していきます。

 鋳造製法と鍛造製法の違いとは?

 鋳造製法について

鋳造と鍛造の違いを説明コーナーの画像

鋳造は溶かした金属を型に流し固めて造る製法です。
型を用意して作るので、ウェーブなどの繊細なカタチのリングもつくることができます。

ですが、金属を流し込んでそのまま固めているために、柔らかく、気泡が発生したり素材にムラがでてしまうことがあり、キズが入りやすかったり、変形の恐れもあります。

 

 

 

 

 鍛造製法について

鍛造は名前の通り金属を鍛えてつくります。
金属の塊をたたいたり、圧縮したりと何度も圧力をかけながら作るので金属を安定させることができます。

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鍛造作りの中にも2つの製造方法があります。
1.伝統的な鍛造製法
金属の塊を叩いたり、伸ばしたりして棒状にしたものを曲げて指輪を作る鍛造方法です。熱して柔らかくした金属が鍛えられ、引き締められながら徐々に成形されていきます。
この鍛造製法は多くの手間と職人の経験や技量が必要とされる方法です。この技法は刀づくりなどにも用いられる長い歴史を持つ伝統的な技法です。

2.プレス・削りだしによる鍛造製法
金属をプレス機にかけて高圧で圧縮し、塊にしたものを機械で丸く打ち抜いたり、切削機で削り出したりして指輪を作る方法も鍛造製法です。第一次世界大戦のときにドイツで出来た技法です。戦地に向かう軍人さんたちが祖国に残す愛する人と同じ指輪を着けていける耐久性を持った鉄の指輪を作ったことがきっかけの技法です。この技法は自動車などの機械部品を作る工程を応用して制作される場合もあります。

結婚指輪にはこの「2」の製法が主に使われています。
鍛造作りのリングは密度が高く、気泡が残らないためかなり強度の良い指輪を作ることができます。
鋳造の指輪との強度を比べると、2~4倍といわれています。
ただ、職人の手でひとつひとつ作り上げていくため複雑なデザインを作るのは難しく、製作に時間がかかるのも事実です。

 それぞれの製法の長所・短所は?

鋳造作りの◎長所

  • 複雑なデザインを作ることが可能。

  • ウェーブ感があるリングを作ることが可能。

  • 硬い金属そのものを加工する必要がないため、繊細な造形が可能。

  • デザインの自由度が高い。

  • 型を作れば同じものを幾つでも製作できる。

鋳造作りの△短所

  • 高温で溶かした金属を型に流し込む際に気泡が混入してしまう。

  • 金属の密度にムラが発生して「ス」(金属内部の穴)ができてしまう。

  • 柔らかく、耐久性があまりない。 (細いリングだと特にすぐまがってしまう)

鍛造作りの◎長所

  • 鍛造することで密度が高くて強い指輪になる。

  • 鋳造製法に比べて変形にも比較的強く、金属表面の硬度も高い。

  • 鍛造製法のほうが手にしたときの質感(重量感、しっかり感)が高い。

  • 鍛造製法の方が表面硬度が高いため磨いた際の輝きも強くなります。

  • 金属の密度が高いため、金属の表面が滑らかになり着け心地も良い。

鍛造作りの△短所

  • 曲線や複雑なデザインを作るのが難しい。

  • デザインは真っ直ぐなシルエットのリングに限定されがちです。

  • 伝統的な鍛造の場合は大量生産が難しい。

  • 職人の技量や経験が問われます。


今回は鋳造製法と鍛造製法の違いについてご紹介いたしました!いかがでしたでしょうか?
garden心斎橋はたくさんのブランドを取り扱っておりますので、どちらのリングでも着け比べや見比べをして頂けます♪
気になった方は是非一度店頭にお越しくださいませ。

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